横浜みなとみらいの心理カウンセリング

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ー 叱られた経験のない新人 ー

●ケース1:新入社員Aさん、24歳、男性、営業職

Aさんは、今年4月に入社し3カ月の研修後、地方の支店に配属になりました。
支店は、40代の支店長、30代の先輩、事務職の女性とAさんの4人です。
初めての一人暮らしで、自立をして社会人として活躍したいという思いの一方で、
朝一人で起きることができるのかという不安もありました。
仕事は先輩と一緒にお客様先への訪問から始まりました。
丁寧な言葉遣いや礼をつくす姿勢から、お客様からの評判もよく期待されていました。
同時に、ペーパードライバーのAさんは車の運転の練習も始めました。
先輩に同乗してもらい、運転に早く慣れるように頑張っていましたが、1カ月後、
会社の駐車場でブレーキとアクセルを間違え他の車に衝突してしまいました。
報告を聞いた支店長は、車の運転を控え、教習所へ行くように指示しました。
事故の翌日、Aさんは遅刻をしました。
支店長から理由を聞かれましたが、答えません。
「遅刻をした理由を聞いているだけなのに、そんなことも答えられないのか!?研修で何をまなんできたんだ!!」と注意をする支店長を前に、Aさんは座り込み、泣き始めてしまいました。
その日の仕事が終わった後、先輩と事務職の女性に誘われ、Aさんは3人で食事に行きました。
Aさんに抱えている問題があるのか聞いて欲しいと支店長が二人に頼んだのでした。

Aさんのストレス

Aさんの不調は、上司に強い口調で注意を受けたことが原因でした。
今まで親や先生にも強く叱られたことはなかったので、ショックを受けたのです。
「地方の営業職に就くには車の運転が必要なことはわかっていたが、初めての事故で、
あそこまで強い言い方をされるのは納得がいかない。
昨日は眠れなかったうえに、5分くらいの遅刻なのに強い口調で理由を聞かれた。
自分のストレスは支店長に強く注意を受けたからで、そのことは支店長はわかっていると思うし、自分のことをもっと理解してほしかった。」

●ケース2:新入社員Bさん、22歳、男性、IT企業SE職

Bさんは、入社後の研修期間を経て、お客様の指揮のもとに動く某プロジェクトチームに配属されました。
先輩トレーナーの下でBさんはスキルの勉強を始めましたが、1カ月後、
「何回も同じことを聞いてくるけど、メモとってますか?」と聞かれました。
メモの取り方がわからないと言うと、
「今まで教えてきたことはどうなってるの?わからなかったらすぐに質問して、書き留めないと駄目じゃないの!!
時間の無駄でしょ!!」と強い口調で言われてしまいました。
その後、Bさんはトレーナーに気を遣いますが、トレーナーからは、
「私の顔色を窺っているように見えるけど、仕事に関係のない余計なことは言わないで!」と言われてしまいました。
また、客先のリーダーからプロジェクトリーダーに、
「Bさんは顔しか知らない人に友達のように接し迷惑しています。少し距離をとるように伝えて下さい。
このままだと仕事に影響がでます」と申し入れがありました。
Bさんに理由を聞いたところ、「同じ仕事をやしている人たちに、自分のことをよく知ってもらいたいから」ということでした。
プロジェクトリーダーは、「気持ちはわかるが距離感は大事。君には常識はないのか?」と強い口調で注意をしました。

Bさんのストレス

他人への礼儀は大事だし、嫌われようとは思っていない。
皆がうまくいくためにも親近感をもつことは大事なはずだと言います。
「トレーナーに一つ一つ相談すると迷惑がかかるし、嫌な雰囲気にならないよう話し方に気を使い、メモはとれなかった。客先には、自分としては失礼のないように話をしたつもりで、常識がないと言われてもどう考えてよいのかわからない。
上司は強い叱責をしてくるけど、今まであんな叱り方をされたことがないんです。」
そう言ったBさんは、翌日から2カ月の休職となりました。

●ケース3:入社2年目C子さん、24歳、女性、介護職

C子さんが老人ホームでケースワーカーとして働きだして、2年が経ちました。
ある日、先輩のケースワーカーから日報が雑でわからない、
要点をまとめて書いてほしいと言われました。
C子さんがいつの日報のどこが雑なのかを聞くと、
「状況を書くべき欄に推測が書かれている、対策欄には処置した内容のみがあり、将来的見地が見えない」と言われました。
しかし、C子さんには先輩の話が理解できませんでした。
「推測も自分の考えなので、状況欄に書いてもよいですよね?」
専門職としての自分の推測は客観的ではないと言われたことをどう考えてよいのかわからなくなり、
パニック状態になったC子さんは、トイレで泣いてしまいました。

先輩からパワハラを受けた

毎週開催される職員が一同に集まるカンファレンスで、C子さんは、
「先輩ケースワーカーの指導はパワハラです。私の理解できないことを知らないあなたが悪い、
こんなことも理解できないのかと強い口調で私を否定しました」と訴えました。
施設長が、先輩ケースワーカーとC子さんの個別面談をし、先輩はC子さんに謝罪と今後の指導には気をつけることを伝えました。
しかし、二人の関係はうまくいかず、先輩は退職をしました。
C子さんは、なぜ先輩が辞めたのか理解ができず、「もっと給与の高いところに転職したのよ」と他のスタッフに話しています。

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