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入社2年目の憂鬱

上司から信頼されていない

A君が営業先から5時に帰社し、メールチェックをすると、B課長からのメールがありました。
「今日6時の会議の出席者が14名から23名になったので、会議室の変更をしておくように」
会議室の空きチェックしたところ空きがありませんでした。B課長は他の会議に参加中だったので、メールで会議室が空いていないことを伝え、帰宅しました。

帰宅後B課長からメールが届いていたのでチェックをすると、
「会議は急遽社外でやりました。あなたの仕事能力が低いため迷惑です。自分勝手な判断はしないように」
との内容でした。

指示通りに会議室の状況を伝えてあるのと、メールを見ない課長の問題で自分が悪いと決めつけて怒りのメールを送るのは課長はもともと自分を信頼をしてないからだ!明日は課長にパワハラだって伝えよう!!

しかし、不安で夜眠ることができません。翌朝寝不足のためか頭痛がひどく、起き上がれません。
今日は休もうか。いや、昨日の件もあるし行かないといけないし…でも、行けば課長はみんなの前で怒鳴るだろうな。嫌だな。
…と次々とマイナス思考が襲ってきます。
結局、A君は課長に「今日は体調が悪いので休みます。」とメール連絡をしました。

課長からは「今日はゆっくり休んで明日は出社してください」と返信が来ました。
ホッとしたものの、明日は出社しても今日休んだことで周りからはだらしのない奴と思われるし、こんな自分も嫌になってしまう。とさらに悩み始めました。

考察:A君のケース
  1. 1年目は営業としてのセンスがあり、お客様対応も良く上司の評価は良かった。
  2. 2年目になりお客様対応は一人で責任をもって仕事をこなし自信を持っていた。
  3. 客先から帰社し、課長からのメールを確認。「業務外の仕事じゃないか」と考えたが、指示なので空き会議室のチェックをしたところ空き会議室がないことが判明。
  4. 上司は会議中で直接連絡が取れないのでメールで報告しておけば上司が判断するだろう。
  5. 帰宅後、上司からのメールは淡々とした文章だが、「能力が低いため迷惑をしている。自分勝手な判断をしている」の言葉はA君の自信を無くしてしまった。
  6. 上司は「空き会議室がない場合は口頭で伝えてほしい。空きがなければ他の対策を考えてほしい」いう期待を持っている。

上司はAさんにメールでの要望を伝えるときには具体的指示を伝えなければなりません。入社2年目だからできるはずだという思い込みはもってはいけません。あくまでも「新人プラス1年目」の認識を持ち指導しなくてはならないのです。

部下に対して管理指導という上司の役割がありますが、どこまで伝えてよいのか、間違いの指摘はどのように伝えてよいのか。パワハラだと訴えられるのか不安でなにも言えないという迷える上司が多く見受けられます。

Aさんに、上司からのメールが
「今会議中なので会議室の情報をこちらでチェックできない、申し訳ないけど調べて報告してほしい。空いてなければ社外で会議室を探してくれると助かります。会議終了は17:40なので終了するまで待っていてほしい」
だとしたらどんな気持ちになるか聞いてみました。

Aさんは「具体的だし助かると言われたら何とかしようと思います」と伝えてきました。

明日上司に伝えるポイントは
「上司からこのようなメールを頂けたら自分はやるべきことの結果は出せます」と伝え、自分もその後よく考えよく経験としたので感想を述べることで気持ちははっきりしました。

コミュニケーションは自分の要望、気持ちを伝えることから始まります。
状況だけ伝えてしまうとAさんにはやることはやったのに、どこまでやればいいのか分からないと答えがないことの不安だけが残ります。

事実(他の会議室が空いているか確認してほしい)だけではAさんの仕事はチェックしたけど空いていませんでした、の報告で終了してしまいます。
メールでも会話にしても裏側には期待、要望、感情が隠れています。自分が発した言葉の裏にある本音を捜しましょう。

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